うだつの上がらないおれ
どうも、カシューナッツです。
今回は物語を書いてみようと思いましたので、どうか面白ネタとしてお楽しみください。
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迷ってばかりの人生。
そんな「おれ」の行き着く先にはなにがあるのか…?
朝、外が明るくなってきて、目が覚める。
そこから布団の中で2、3度寝返りをうってようやく起きる。
「ああ、今日もはじまった…。」
こんな感じで一日を毎日はじめる「おれ」。
よろよろと階段を登って洗面所で顔を洗って髭を適当に剃る。
着替えたら階段を降りて朝食の用意をしつつ、食器の片付けを行う。
家族全員が家を出るのを見届けて朝のルーティンの体操を行って、職場へと自転車を走らせるおれ。
「はぁ〜めんどくさいなぁ…。」
平凡な毎日の繰り返しの中には、いつも小さな事件から大きなイベントまで盛りだくさんである。
「今日は何をすればいいんですか?先生。」
職場に着くとほぼ毎日聞く言葉。
言葉にならなくても顔にかいてある…。
「ああ、コレとアレとやりましょー。」
いつもニコニコとしながらゲラゲラ適当な言葉を並べ立てては場を盛り上げつつ仕事をする。
これが「おれ」の仕事。
「別に楽しくないわけじゃあないんだけどなぁ〜」
そう。別に楽しくないわけではなくて、それなりには仕事も毎日も楽しめている。
ただ、少しずつ平凡な日常というのは心の内のどこかがすり減っていく。そんな感じがするのである。
「昔はもっとやる気あったんだけどなぁ…。」
色んなことを試した。
仕事道具を作ってみたり、お客さんと一緒に小道具作りをしてみたり、お客さんの為に、職場の為に、相手の為になることなら何だってやってきたつもりだった。
けど、どれも上手くいかないどころか、一度やり始めるとどんどんと面倒な事を頼まれだし、しまいには自分の重荷となるのでいつの間にか辞めていた。
「ああ、楽がしたい。」
「つまらないなぁ…」
これが今も昔も変わらないおれの口癖だった。
楽はしたい。けど、楽しいこともしたいと自分で矛盾しつつも思っていたことだったんだ。
そんな中、休憩時間にスマホをいじりながらSNSを見ていると、自分の周りで自営業や個人事業主として活躍している人をいつも目の当たりにしていると湧いてくる想いがある。
「おれはいつまでこんなことしてんだろ…。」
周りで活躍している人達からも「いつになったら始めるの?」と以前はよく声をかけられていた。
「そんなのおれが1番知りたいよ…。」
「でも、一歩踏み出すのが怖いんだよ。」
いつもここで止まっている。
そんなうだつの上がらないおれが憎い。
あと一歩のところに来るといつもビビって進めない。
それが自由な人と社畜の壁なんだろうといつも心のどこかで思っている。
そんな時、「あなたはいつまでそんなところでうじうじしてるのですか?」と声をかけられた。
つづく